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DONUT WORKSHOP REPORT

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「作るのが上手いことよりも、作るのが好きな心が育ちますように」

今日は定期で呼んでもらっているつるた保育園さんからのリクエストです。

発表会の際、保護者にむけて、僕から造形活動の様子も伝えてもらいたいというリクエストをいただきましたので、ご挨拶&ご報告をかねて子ども達のワークショップの様子をすこしだけ紹介させてもらいました。
その内容をこちらでもリポートです。

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「作るのが上手いことよりも、作るのが好きな心が育ちますように」

昨年からこちらの造形遊びを担当させてもらうことになり、早いもので今年度も残すところわずかとなりました。いつも子ども達と楽しい時間を過ごさせていただいき、ありがとうございます。
本日は発表会ということで、僕からも子ども達の造形活動の様子をすこしだけ紹介したいと思います。

とそのまえに、まずは、僕が、子ども達の造形活動の中で一番大切にしたいと考えていることをお伝えしますね。それは子ども達が自分で考え、自分で決めて、自分で作るということです。

造形は形が残る活動ですので、ついつい見栄えにとらわれてしまうかもしれませんが、
このワークショップでは、大人好みに教えたり、わかりやすく形を整えることではなく、子ども達のペースで、作ること・想像することの面白さを味わってもらいたいと思っています。

たとえ形には見えにくくても、少し見方をかえて、子ども達がどんなことを考えているかに焦点をあてていくと、目には見えない想像の世界、そして確実な子どもの力が溢れていることがわかります。
今回は先日のワークショップから二つ紹介させてもらいますね。
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豊かな想像
たとえば、A君は今回「わたしのおたすけロボ」というテーマで、お掃除ロボを作りました。
「このブラシ部分で床をはくんだよ」「この背中はゴミとおもちゃをわけて集めるんだよ」など色々な掃除を手伝ってくれるロボ。
これでも十分面白い掃除ロボですが、ここからさらにグッと深くなるA君の想像からは
「お掃除してると服も汚れるでしょ。だから服もそのまま洗ってくれる洗濯機もついてるんだよ。」
というアイデアが生まれました。

掃除をすると汚れる→それなら汚れたものも綺麗にできればもっといい。

作り遊ぶ中で、A君がどれだけ豊かに想像を膨らませているかが伝わってくるかと思います。
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自分で決める
僕はいつも一つ何かしらのテーマを提案をしています。夢ののりものをつくろう、おたすけロボットをつくろうetc
すると、テーマにそって子ども達が展開していく遊びが面白いのはもちろんですが、一方でもう一つワクワクさせてもらうのが、テーマ以外のものを作る子ども達の姿です。

テーマ以外のものを作るということは、言いかえると、
色々な素材を前にして、自分の興味・関心を集約させて、頭の中で自分の経験とミックスさせて考えた時に、僕が提案したテーマよりも「私は今日は~を作りたい」とアイデアがひらめいたということです。
そして、それをアクションできるということです。

これもものすごくクリエイティブなことだと思います。
ですので、 もし「うちの子だけ違うものを作って、もう。」などと心配に思う人がいたら、それは心配ご無用です。
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造形は、親や先生が教えてくれるから作るのではありません。
親や先生がほめてくれるから作るのでもありません。

自分が作りたいから作る。
自分が作りたいものを作る。

表現活動なのです。
そんなものづくりの時間は、自分づくりの時間ともいえるかもしれません。

今年も一年近く、うめ・さくら組さんを中心に子ども達と関わらせもらいましたが、
僕が心から思うことは、子ども達は全員、とてもとても魅力的ということ。
そして僕自身、みんなとのこの時間が大好きです。

どうぞ保護者のみなさんも、
わが子の育ちを、見栄えや出来栄え、上手・下手にとらわれることなく、他の子とも比べることなく、どーんと受けとめてあげてください。

そして、想像することや考えること、それを遊び楽しむ心、試行錯誤や葛藤、そういう育ち丸ごと全部を、どーんと受け止めてあげてください。

その時に伝える言葉は、「えらいね」「すごいね」「よくできね」「またがんばろうね」などといった比較・評価の言葉ではなく、
ただありのままのわが子を
「素敵だよ。」
「大好きだよ」と。

親の理由なき愛情は、子どもにとって、百人力にも値する大きな自信を作るように思います。

つるた保育園のみなさん、今年もありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします(*^^*)
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by doughnut-official | 2014-12-03 22:37
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