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DONUT WORKSHOP REPORT

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藤沢市保育士会「遊びを考える」

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さて今日は、少し時間が前後しますが先月お呼びいただいた、藤沢市内の保育士さん達との研究会のリポートです。
こちらの研究会では市内の各園からメンバーが集まり、保育について学びあっているそうです。その仲間に僕もいれていただき、色々とお話しさせていただきました。

今回のテーマは遊びということで、まずは「遊び」について皆さんに聞いていきました。
遊びの魅力とは
一人で楽しめる
仲間と楽しめる
夢中になれる
ストレス発散・リラックス
発展が無限
時間を忘れる

などなど色々なポイントでてきました。
そこでもう一つ質問、逆に遊びでないことは?

集中できないこと
興味がわかないこと
やりたくないこと
面白くないこと
楽しくないこと
不得意こと
嫌いこと
強制されること
怒られること

などなどでした。
こんな風に反対のことを考えていくと遊びの本質がみえてきます。

それは、遊びというのは内容そのものではなく、本人に気持ちや主体性があるかどうかということ。

例えば、カラオケで考えてみましょう。
好きな人にとっては遊びの時間でしょうが、好きじゃない人にとってはあまり気乗りしない時間ですよね。

子どもたちの遊びもそうです。
絵を描くことが遊びの子もいれば、遊びじゃない子もいる。
かけっこが遊びの子もいれば、遊びじゃない子もいる。
内容よりも気持ち。
本人の「やりたい!」という思いがあれば何でも遊びだし、思いがなければ何だって負荷となるのだと思います。

こんな風に「本人の気持ちがあるかどうか」簡単にいえば、「好きかどうか」
という視点で遊びを捉えなおしていくと、子どもの育ちにおいて、遊びの先にある大切な価値の一つが見えてくるように思います。

遊びと出会い、「自分を知る」という価値です。

評価を求められるわけでも、正解を求められるわけでもなく、素直に自分の好き・好きじゃないを発見できる。つまり自分の価値観を自覚できる、これは遊びの大きな魅力のように思います。

こうした遊びの意味を理解すると、保育士の子どもたちのとらえ方、言葉かけも変わってきます。

例えばクラスに絵を描かない子がいたとき、
「Aくんが絵を描かないから、私が促して描かせなきゃ。」と思うのか、
「Aくんは絵を描くことに対してどんなことを見つけていくのかな」と思うのか、
これだけで、A君の時間は大きく変わってきますよね。

子どもたちの育ちとは、色々なことができるようになるという面もありますが、
もう一つはたくさんの経験の中で「自分に出会う」「自分を知る」ということなのだと思います。

だから、そんな穏やかな、遊び(よゆう)のある時間が保育の中にたっぷり広がっていけばいいよねと、共有しあいました。

*****

先生たちと話あっていて面白かったことをもう一つ紹介しましょう。
それは先生たちが、自分たちの保育の悩みに、知らず知らず自分で答えを出していたということです。

講座の前のアンケートの中にはこんな悩みがいくつかありました。

・子どもたちに遊びを集中させるにはどうしたらいいか?
・どうやったら遊びにのせるにはどうしたらいいか?

でも、最初に書いた先生たちの遊びではないポイントをもう一度みると、すでに答えはでています。

・集中しないこと
・強制されること

遊びは大人が集中させるものではなく、自分で集中するものですし、
大人にのせられるものではなく、自分で判断するものなのです。

「保育」「教育」を自分自身の実感から切り離し、「子ども」のこととすると、ついつい大切なことが見えなくなりがちです。でも、自分のこととして考えれば、ちゃんと見えてくる。
子ども達と向き合いながらも、つねに自分と向き合い続けていきたいものですね。

*****

遊びについて話しあったあと、後半は、身の回りにあるおもちゃのポイントを考察することから、具体的な遊びのポイントを整理しました。
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時間を延長し3時間にも渡る講座。
先生たちの熱心な遊びっぷり、そして気持ちのこもった感想からは、先生たちの情熱がたくさん伝わってきました。少し紹介しましょう。
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感想を読ませていただくと、ベテラン先生の視点、若手の先生の視点、どちらからも大切にしたい思いや今の保育現場の課題が見えてくるようでした。
そして、こんな風にまっすぐな気持ちで保育を考える先生たちがいるなんて、頼もしい限りだなぁと思います。

講座中、一人の先生が言ってくださった嬉しい一言がありました。

「ひでちゃん、わたしたち、もう同士ですもんね。」

その通りだと思います。
先生たちは現場から、僕は現場のちょっと外側から、子どもたちの育ちを真ん中に協力しあう。現場の保育士と講師の関係には、どっちがえらいかなんてないですし、同じ仲間。
そう思っていただけるのが本当に嬉しく、ありがたいことです。

これからも一緒にがんばっていきましょう。

藤沢保育士会の皆さん、本当にありがとうございました(*^^*)
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by doughnut-official | 2013-08-18 11:16 | 研修会・講演
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