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DONUT WORKSHOP REPORT

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「ごっこ遊びと子どもの見る力」

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さて今日は定期的に呼んでいただいている、こころねさんの子ども達との様子をリポートしようと思います。

今回は、ごっこ遊びが大盛り上がりしました。
キセルをくわえた大工の棟梁が登場したり、
つゆのだしをとるところから細かく演じるうどん屋さんがいたり、
自作の宝の地図をもって旅に出る冒険家がいたり、
思い思いになりきって楽しんでいました。

そんな中、レストランごっこではこんなやりとりをしました。
店主おすすめのハンバーグを食べさせていただいたあとに、僕は店主にいくつかの質問をさせてもらいました。
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僕「あぁ、おいしかった。ご主人、このハンバーグはおいしくするための秘密というか、コツはあるんですか?よかったら教えてください。」

店主は少し考えて、答えます。
店主「これにはね、チーズとクリームが入っています。」

僕「なるほど、それでこんなに美味しいんですね。毎日大変でしょう。」

店主「朝早くから準備しているしね。」

僕「そうなんですか。それはまた大変だ。夜は何時くらいまでお仕事されてるんですか?」

店主「そうだねぇ。夜は10時過ぎくらいまでかな。」

僕「遅くまでやってらっしゃるんですねぇ。そういうご主人のがんばりで、おいしいハンバーグができるんですね。ほんと、おいしかったです。ごちそうさまでした。」

店主「おう。また来てよ。」

このすこし頑固そうな店主、その正体は誰かというと、6歳の男の子でした。
雰囲気ありますよね、この店主の返答。
当然、彼は自分でお店をやっているわけではなく、これは彼の想像から生まれた店主の言葉です。
それじゃあ、こんな想像がどこから生まれるのかといったら、
それは彼が普段見ている大人たち、彼の生活に登場する大人達の姿から創られるのだと思います。

お母ちゃんが家で料理をしているとこや
家族でレストランにいったときのことや
もしかしたらTVで料理人を見たのかもしれない

そういう日常の一つ一つの情報から、彼は彼なりの言葉を、理由を、見つけ出しているのだと思います。
彼の真剣な顔つきは、まるで本物の店主のようでした。

何気ない遊びのやりとりから見えてくるのは、
6歳の彼が、世の中の大人を、大人たちの仕事を、どんな風にとらえて、どう自分なりに解釈をしているかという、彼の人や物事を見ようとする力でした。

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子ども達がふだん何を見て、
どんなことを考えたり、どんなことを感じたりしているかというのは、
なかなか大人の目に見えてわかるものではありません。
だけど子ども達が確実に考えていて、感じていることは、丁寧にやりとりをすると伝わってきます。
だから、
その見えにくい部分を見ないままに誤解して、
子どもを「幼くて何もわからない人」と考えるではなく、
「経験は少ないけど、一生懸命にこの世界をとらえようとしている人」
として、
見えにくい部分に大人がスポットを当てながら、真摯に向き合っていくことを大切にしたいものです。

こころねのみなさん、ありがとうございました(*^^*)
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by doughnut-official | 2012-12-08 08:11 | 幼稚園・保育園などのWS
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