せなかとおなか
今日は「背中」のお話の続きを書こうと思います。
前回、子どもは大人のことをよく見ていると書きました。
でも、だからといってそれは「子どもの前で何でもかっこよくいなきゃ」という意味ではありません。
子どもにとって親や周りの大人のかっこいい背中はもちろん素敵。
でもかっこわるい姿もありなんだと思います。
先日こんなことがありました。
僕の友人に、ワークショップの付き合いが3年になる小3の子どもたちがいます。
その子たちは、ワークショップの最中僕が「手伝おうか?」なんていっても
「いや、ひでに手伝ってもらわなくてもできるから。」
とあっさりと断ります。
また僕が割と抜けているので、何かを間違えたり、忘れたりすると
「これだから、ひでは!」と怒られたりして、どうやらあんまり頼りにはされてないようです。笑
だけど子ども達は毎年この企画を楽しみにしてくれてるんですね。
それで今年、一人の子がワークショップ中にふと言いました。
「わたし、将来ひでみたいに、子どもたちにワークショップ企画するんだ。」
ふだんは頼りにされてない僕ですが、
でも一方で、僕がこのワークショップを企画していることや準備していることを
ちゃんとわかっていて、それを認めてくれてんだなと伝わってくる、嬉しい一言でした。
子どもは大人をよく見てます。
大人のかっこいい背中も、逆に少し頼りないお腹も。
でもそのどちらかで簡単に人の好き嫌いを決めたりしませんし、
きっと様々なかっこいい・かっこわるいをみて、
子ども達自身の価値観を作っていくんだろうと思います。
背中もお腹も素直に見せられる大人でいたいです。