ブログトップ

DONUT WORKSHOP REPORT

donatsu.exblog.jp

<   2013年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

「手をつなぐ」

こんにちは!すっかり冬らしくなってきましたね。
みなさん風邪などひかないようお気をつけください。

さて今日は今年から通年で呼んでいただいている、つるた保育園さんの子ども達との様子から。
今回は森林公園で自由に作って遊びました。
f0148974_1924352.jpg
f0148974_1925083.jpg
f0148974_192573.jpg

そこで素朴かもしれないけど、あらためて発見したことを書きたいと思います。それは、

手をつなぐって、嬉しい。

ということです。
f0148974_1992975.jpg
f0148974_1933336.jpg
駐車場から、広場まではちょっとした斜面を登り、歩いていくのですが、
「さあ行こう。」
というとき、隣にいた子が僕の手をスッとにぎりました。
冷たい空気の中で、つないだ右手がポワンと温かくなります。

ギュッとにぎってくるその子の手は、すごく小さくて、力弱いのだけれど、
同時にすごく大きな可能性をもっている、そんな感じがしました。

手に伝わってくる力や温かさの感覚が嬉しくて、
それだけで思わず笑顔になりました。

***

手をつなぐ。

保育の現場で、移動の際に子ども同士が、あるいは保育士と子どもが手をつなぐというのはよくあることだと思います。
そこには、保育士側からすれば、移動するのには、手をつないだ方がスムースで安全というのもあるかもしれません。

でも、手をつなぐことにはもっともっと単純な気持ちがあるように思います。それは

好きな友達(好きな先生)と、手をつなぎたいから、手をつなぐ。

ということ。
安全のために、集団を把握しやすいために、手をつながなきゃいけないのではなく、
一緒にウキウキしたいからつなぐ。
あるいは守りたいからつなぐ。
そうやって手をつなぐと、

嬉しい。

反対に、今はつなぎたくないよっていう時もあるでしょうから、その気持ちも含めて。気持ちがあるから、手をつないだり、つながなかったりする。

当たり前のことかもしれませんが、そのことを保育士さん達がいつも忘れないでいることは、とても大切なことのように思います。

***

僕が今回、子ども達とそんな風に思わせてもらえたのも、もちろんそうで。
先生達が、子ども達の安全に対して丁寧に配慮をしながらも、そういう子ども達の気持ちを大切にしているからこそ、この小さなピクニックには、強制や緊張ではない、楽しく温かな空気が流れているのだと思います。

つるた保育園の皆さんありがとうございした(*^^*)
f0148974_1995684.jpg

[PR]
by doughnut-official | 2013-11-29 19:13 | 幼稚園・保育園などのWS | Comments(0)

「親も学び続ける、育ち続ける」

さて今回は越谷にある明正小学校のPTA合同イベントからのリポートです。
夏に越谷コミニュティセンターにて担当させていただいた空のある街のご縁が広がり、
こちらの小学校でもワークショップをさせていただくこととなりました。

1年生から6年生まで、総勢100人を超える子どもたち&親たちが集まり、身近な廃材から生まれた世界、ガラクタワンダフルワールドを作りましたよ。
f0148974_11131479.jpg
f0148974_1113366.jpg
f0148974_11135827.jpg
f0148974_1114640.jpg

f0148974_11165221.jpg
作品たちは一つ一つが魅力的で、発想の視点も、形にする方法も、それぞれに違います。そして一つだけ、確実な共通性をもっていました。
それは作っている時の真剣さが作品にもたらす熱量です。

参加者の男子、G君が最後にいってくれました。

「今日、超楽しかった!!!!!」
f0148974_11144359.jpg
自分自身の想像と表現を生み出す時間と、仲間たちと作り出す空間が、
超楽しい。
今回のイベントで、このことに勝る成功はないように思います。
他にもたくさんの姿を見せてもらえて、そして言葉をもらえて、僕にとっても、超楽しい時間となりました。ありがとうございます。
f0148974_1117724.jpg
***

またこちらのPTAには、親父の会があり、父ちゃんたちは力をあわせて「明正タワー」を完成させていました。
「何を作るか」の話し合いからはじまり、自然と役割を分担して、本気で作る父ちゃんたちの背中は、子どもたちにもピカピカ光って見えたことでしょう。
f0148974_11152022.jpg
***

そんな父ちゃん・母ちゃん達との打ち上げの話も面白かったので、
そちらも少しだけ紹介したいと思います。
自分達で作ったタワーの話になると、父ちゃんたちは口々に言い始めました。
「あそこ、よく見ると、~になってるんですよ。」
「こっちは…だよ。」
「作り切れなかったけど、本当は~にしたかったんだよ。」

自分達の作ったタワーに補足や解説をくわえていったんですね。
その時の、話をしている表情の輝きは子どもたちのそれとまったく変わりません。
聞いていると僕までウキウキした気持ちになりました。

だけど、子どもたちと違うところがあって、
それは子ども達の方が、そうやって語れる言葉がまだ少ないということです。

だから僕からも一言、伝えさせてもらいました。

「子どもたちも同じように、いろんな考えや気持ちがあって、あの作品達を作っていたんだと思いますよ。たとえあの時間で思うように表現しきれなかったり、それをあとから言葉で説明できなかったとしてもね。そんな思いのこもった作品や気持ちを持って帰ってきたお子さんに、父ちゃん達はどんな声かけます?」

と。皆さんじっくりと聞いてくれていました。

***

子どもたちの表現の中にも、父ちゃん達が話してくれたここと同じように、目だけでは見えてこないストーリーがあります。心があります。
それをそばにいる大人が見ようとするのか、
それとも形だけを見ようとするのか、
それによって
「素敵だね。」とか「よくできたね。」とか「今度はもっとがんばってみよう。」とか、
子どもに伝える言葉は同じでも、
伝わる心は大きく変わってくるのだと思います。

***

また、役員さんとの打ち上げにご一緒させていただいて、素敵な親たちだなぁと思ったことの一つに、父ちゃんたちの姿勢がありました。
どの方もみなさん
「わが子にかっこいい姿を見てもらいたい。」
「自分も子どものことを学びたい。」
という思いを持っているんですね。

なので僕が子どもたちのことについてお話しさせてもらっても、
「今までの自分にはなかった視点だよ。」
なんていいながら素直に聞いてくれたり、
「俺たち、今度はどんなことができるかなぁ。」
と想像を膨らませたりして、大盛り上がりでした。

こんな風に、親になってなお、自分自身も親として育っていこうという姿はとても魅力的ですよね。
打ち上げでも楽しい時間をありがとうございました。

おかげさまでご好評いただき、早速年明けには第二回開催が決定いたしました!!
来年度には家庭教育学級もはじめるそうで、また色々とお力になれれば幸いです。
次回もとびきりワクワクするワークショップを届けさせてもらいますからね♪

明正小PTA役員のみなさん、そして子どもたちのみなさん、素晴らしい出会いを、ありがとうございました(*^^*)
[PR]
by doughnut-official | 2013-11-18 18:11 | 小学校などのWS | Comments(2)

「ものづくり こころづくり」

f0148974_2153523.jpg
こんにちは。
先日は、高根沢町の保育士研修会に呼んでいただきました!
ということで今回は研修の内容からリポートしたいと思います。

僕の研修会は一般的な造形・制作の講座とは少し違っていまして。
ふつう造形の研修というと、先生たちは新たな手法や題材を知ることが中心になりますが、僕は先生にとって一番大切なことは、手法や題材を増やすことだとは考えていません。
なぜなら、それらはすでにたくさんありますし、子ども達はその中で十分に深めていくことができると思うからです。

ではなにを大切にしているか。
それは、

表現活動を通して、子ども一人ひとりはどんな姿を見せてくれるのか。
そして保育士はその姿をどれくらい見ることができるか。

という視点です。
それは、絵や作品から子どもの内面を分析しようとかいうこととも違って。
ただありのままのその子の行動に対して、
その子の目線になってみるということです。

例えば現場の先生達からよく聞くお話で、
「絵を描かない子がクラスにいる。どう教えたらいいのか。」
というのがあります。

だけど実はこの問い、すでに肝心なポイントを一つ飛ばしてしまっています。
それは、

この子はなぜ描かないんだろう?

ということ。
絵を描きださない理由を想像してみると、
もしかしたら、単純に絵を描きたい気分じゃないのかもしれないし。
もしかしたら、イメージは湧いているけれど、それをどんな風に描けばいいのか考えているのかもしれないし。
あるいは、周りの目や評価が気になって、臆病になっているのかもしれないし。
はたまた、一回説明を聞いただけでは方法がわかっていないのかもしれない。

こんな風に理由は子どもたち一人ひとりの分だけあるんです。
だけど、ついつい全員が完成させることばかりに意識がいってしまうと、その根っこを見失ってしまう。
そして「どう教えたらよいか?」という視点だけになる。

しかし、「どう教えたらよいか?」というのは、
「説明やアドバイスを求めている子どもに向けた視点」であって、
「絵を描かない子どもに向けた視点」ではないんです。

それでは、絵を描かない子の様子を見て、先生たちがその子の理由にどれくらい想像力を働かせて、一人ひとりの考えや気持ちにどれくらい寄り添うことで、どんなことが生まれるかというと、それも一人ひとり違います。

説明がわからなかった子は、あらためて教えてもらえることで、はりきって活動に向かうかもしれませんし。
気分じゃなかった子は、その心に寄り添ってもらえることで、スッキリするかもしれません。
評価に不安を感じている子は、先生がその不安を取り払ってくれることで、自分らしい表現ができるかもしれません。
こうやって一人ひとり、そのあとの反応も違うんですよね。

だけど。
これらにも一つだけ共通していることがあって。

それは「心がある。」ということ。

描きたいと思うから描く。
作りたいと思うから作る。
やってみたら「面白い」「もっとやってみたい」と心が動く。
やってみたら「合わない」「他の手法の方が好き」と心が動く。
表現は心からはじまるのです。

造形や制作といった表現活動には、方法や道具に出会えるという大切さはもちろんありますが、もう一つの醍醐味は、表現することを通して、自分の心を発見することです。

ものづくり。
心づくり。

現場の先生たちにはあらためて、意識してほしいと思います。

子どものものづくりに対して、助言や評価をすることは、
子どもの心づくり、心に対して、助言や評価をすることにもなるということを。

そのことを意識したら、
自分が先生だから、相手が子どもだからという理由では、
簡単に助言や評価なんてできないのではないでしょうか。

だからこそ僕も、その心一つ一つと丁寧に関わらせてもらえればと思っていますし、
人数が多くて関われないにしても、関われない心をひとくくりにして、雑に扱うことはしないと肝に命じています。

子どもたちが表現することで感じる嬉しさや喜び、葛藤や悔しさ、
そういう全部の心づくりに寄り添って、丁寧に子ども達の心を見ていける先生になれたらいいですよね。

と、先生たちとそんな話をさせていただきました。

研修後の先生たちの感想には、

「制作の活動に対して苦手意識があったけど、気持ちが楽になった。」

というのがいくつかありました。
結果や完成にとらわれると、先生たち自身の子どもへの心も、見失ってしまうのかもしれませんね。

心の余裕を取り戻した先生達をみていると、明日からきっと、ますます子ども達の魅力を見つけていくのだろうなぁと、僕も嬉しい気持ちにさせていただきました。

これからも子どもたちの心を大切に、そして先生自身の心を豊かに、これからも楽しい表現活動の時間を過ごしていってくださいね(*^^*)
参加してくださった先生たち、本当にありがとうございました。今度はぜひ子どもたちとも一緒にワクワクできる日を楽しみにしています♪
f0148974_2161254.jpg

[PR]
by doughnut-official | 2013-11-06 21:09 | 研修会・講演 | Comments(0)