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DONUT WORKSHOP REPORT

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コラム「子どもの力を信じること」

信じること

一期一絵のワークショップが多い僕ですが、
通年で担当している園もいくつかありまして。今日はそんな園での報告です。

一年前のちょうど今ころ。その子どもたちは「迷い」からはじまったように思います。
なぜかというと僕のワークショップには「正解」がないから。

「どうしたらいいの?」
「これでいい?これであってる?」
一つ迷っては僕に聞き、一つ作っては僕に聞いてきます。
だからその度に
「自分の考えた通りにやってごらん。失敗したっていいし。自分で良いと思えたら正解♪」
と伝えていました。

そうして一年後の先日。
年長になった子どもたちとのワークショップのはじまりはこんな感じです。

f0148974_12513034.jpg「今日はさ、こんなのやろうと思うんだ!」と自分の作ったものをみせる僕。
「面白そう!はやくやろう、やろう!」
と子どもたち。
「最初にちょっとだけ説明しようかな。ええっとね、、、」
と僕が少し間をおくと、

「まずはやろうよ!できるできる!」

と子どもたち。自分で考えるからだいじょうぶと言わんばかりの顔でした。
なんて頼もしいんだろう。

「そうだね。よっし、じゃあやってみよう!ヒントがほしくなったら聞いてよね。」
「はーーい!」

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そうしてワークショップスタート。
できあがったときのリアクションも変わっていました。
「どう?」
「これでいいかな?」
といっていた一年前が、今はこうです。

「できたよ、ほら♪」「俺こんなのできちゃったんだけど♪」
と自信たっぷり。
そこには自分で自分の「正解」を見つける子どもたちがいました。

f0148974_12564588.jpg僕が見本やコツ、ポイントとして教えられることはあるし、それが子どもたちの活動の幅をいっそう広げるという場合はもちろんあります。だけどこんな姿を見ると、それをする以前に、まずは信じたいと思います。

自分で考える力や方法を見つけ、解決する力を。

教えるということは逆にそのコトの天井を作ることにもなりなりかねない。
教えることと同じくらい、教えないことが大切だなぁとあらためて思わされるワークショップでした
教えないこと。 それは言い換えれば、
信じること。
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by doughnut-official | 2010-05-28 12:36 | コラム・エッセイ | Comments(0)

コラム「子どもの熱情・大人の事情」

子どもの熱情・大人の事情

前回のコラムに嬉しいコメントをいただきました。
そこでお返事を書いて送信ボタンをクリックすると、

「文字数が多いので300字カットしてください。」

との画面。
「それじゃ半分以上もカットじゃないか!内容読んでから判断してよね。」
なんてPC相手にぼやきつつ(笑)
番外編で載せることにします。

まずはいただきましたコメントから。

“なんか自分のペット飼いたい”と言いつづける当時3年生の娘。と 大人の考え得る最もなことを並べて何とかその気持ちを阻止しようとする母。 
ある時 急に娘が「ねえママァ もしもイベリコ豚を飼ったらさぁ」
「はぁぁ???」(イベリコ豚はドングリしか食べないスペインの高級豚肉として今や有名ですが…)
「うちにはドングリの木があるからエサ代はタダだよ。」 
「何でイベリコ豚のこと知ってんの?」
「だってママが前そう言ってた。あたし自分の大好きなことは一回聞いただけで全部忘れない!」 
そんな話を娘にしたことなどすっかり忘れていました。彼女が得た知識と純粋な気持ちから出た言葉でした。これには完敗しました。そう、妙に納得してしまうでしょ?
無論、イベリコ豚を飼うことは ありませんでしたが、その話の数ヵ月後 彼女の最愛の友だちとなる子犬をプレゼントしました。
子どもの感覚ってホント型破りで 純粋で 大人が はっと 気付かされる事が多々あります。そして自分も子どもの頃はそんな風に思ってたかもしれないって タイムスリップすることもあります。――と、ヒデさんのWSコラムを見てフッと我に返り思い出しました。ひき続き応援してます!!



このような面白いエピソードをご紹介いただきました。
ということでお返事です。

***
コメントありがとうございます。
娘さんもすごいけど、ハッと気づいたとき、素直に認められるお母さんも素敵だと思います。

そういう場面ってありますよね。
子どもの熱情VS大人の事情。
一見大人のほうが知識も経験も多い分、その判断・見解は正しいように思えるけど、実はなんとなくやりすごしてるだけだったりして。
それに対して、子どもの主張は「魂」というか思いのこもった本気です。
そして子どもにも子どもなりの筋があるから、こちらも本気でいかないと負ける。

僕もお母さんのように素直が一番だと思います。
その筋が通るなら素直に認めればいいし、
その筋が通らないなら、なぜ通らないか、こちらの筋を通す。
思いと思いのやりとり。筋と筋のやりとり。
これがコミュニケーションですよね。

もしこんなとき、親や先生が
「うるさい!だめなものはだめなの!」
と強制終了し、コミュニケーションを放棄するようなやりとりが続いていくならば、
子どももだんだんと自分で判断することをやめていくように思います。
「どうせ真面目に考えても、真面目に聞いてくれないし。だったら言うこと聞いてたほうが楽じゃん。」
って。

いつもハテナと好奇心で
自分なりに世界を理解しようといている子どもたち。
そんな子どもにまちがっても
「自分で考えることに意味がない。」
なんて思わせない、そんな気持ちを味あわせない大人でいたいと思います。

あたし自分の大好きなことは一回聞いただけで全部忘れない!

僕もこのことを忘れないようにしよう。
素敵なコメントをありがとうございました。
これからも応援よろしくお願いします!
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by doughnut-official | 2010-05-14 18:10 | コラム・エッセイ | Comments(5)

コラム「子どものものさし」

子どものものさし

子どもたちとワークショップをしていると、
「ところどころ矛盾があったり、つじつまはあわないけれど、妙に納得してしまう。」
という作品によく出会います。

先日ご紹介した「夢の町をかこう」を幼稚園でやったときもそうでした。

「みんなが町にあったら良いなぁと思うものを自由に描いて町にしよう!」
説明はサラリとすませてワークショップ開始。
子どもたちは早速描き始めました。

しばらくすると、周りの友だちがお家やお店といった建物や乗り物などの絵を描いている中、一人だけ一生懸命おたまじゃくしのような何かをかいている子がいました。
時間が進むにつれて更地だった大きな紙には家が何件もたち、公園ができたり、道が通ったり、だんだんと町らしくなっていくキャンバス。そのオタマジャクシも町中に広がっていきます。

僕は二つかさなったオタマジャクシを見つけたところで、
ハッと気づいて、
「ねぇねぇ。これなにかいてるの?」
ときいたら

「町に音楽があったら素敵でしょ。」

と一言。
オタマジャクシの正体は「音楽」だったのです。

f0148974_12465125.jpg5歳の彼女は「町に素敵なもの」というテーマから、音楽を思い浮かべて、それを音符であらわしたんです。
彼女の中では「町」のイメージが自分の生活とちゃんとリンクしていて、
さらには自分が5年間生きてきた中で心地良いモノ・コトというのが感覚的にわかっているってことなんでしょう。

町に音楽があったら素敵。生活に音楽があったら素敵。
今や常識となった携帯音楽機器も、はじまりはこんな単純なことだったかもしれません。

こうしてみていると、
子どもたちが捉えるモノ・コトの感覚の基準というのは知識や常識の枠組みに全くおさまっていません。 
もちろんその理由の一つには、そもそも子どもたちが「知らない」ということもあるでしょう。
でもそれ以上にこの
「つじつまが合わないのに説得力がある」というのは
子どもの価値基準が生命として「生きる」ことへの快・不快を優先しているからなのだと思います。

経験や常識的に見ればつじつまがあわないけれど、命の感覚としてはつじつまがあう。

人の成長は、感情や行動は個人的な快・不快からはじまって、だんだんと集団の中で社会化していくもので
、それは自然なことだと思います。

しかし「個人」と「社会」の均衡にどこかアンバランスを感じる今、
個人的な感覚優先の子どもの姿が大人に気づかせてくれることもたくさんあるように思います。
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by doughnut-official | 2010-05-12 12:49 | コラム・エッセイ | Comments(0)

はり絵WS「巨大絵本を作ろう!」

舞浜はイクスピアリさんで行われた絵本カーニバルにて、巨大絵本つくりのワークショップを担当させていただきました。
「ワンダフルワールド」
みんなそれぞれの「素敵」をかいてこの世界をいっぱいにしよう♪ 
あぁ、すばらしき世界!!

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by doughnut-official | 2010-05-03 19:06 | イベントなどのWS | Comments(1)