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DONUT WORKSHOP REPORT

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「子どもたちの想像力と建築家の実現力の出会い」

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今日は、僕自身のワークショップではありませんが、こども環境デザイン研究所が主催していた「建築家とつくる夢の家づくりワークショップが終了しましたので、リポートです。
 
打ち合わせの段階から、今回の講師である桐山さんとは、桐山さんの仕事をする普段のままの雰囲気や、進め方でいきましょう。と、話をしていました。 
相手が子どもだからとか、子どもの企画だからとか、そういうのはなしでいきましょうと。
もちろん。そのつもりです。と桐山さん。
 
そうして迎えた本番。
とっても面白かったです。
 
その中から一つだけ紹介すると、子どもと桐山さんのやりとり。
これが何ともいいものでした。
 
例えば、窓を一つつけるにしても、
「この窓は何でつけたの?」」
 
と、桐山さんは子どもに問います。そして、
 
「窓があるってことは、ここから明かりが入るわけでしょ。この部屋で何したいの?」
 
とさらに問います。
 
質問を受けて、
「これはね、、」とすぐに答える子もいれば、改めて考える子もいました。
 
例えば、こどもたちが作っている建物を
「ちょっといい?」
といって触り、少し揺らします。
するとガタつく家。
 
それで一言
「もっと強度がないと住めないかもね。そういうところも考えてみようか。」
子どもに投げたら、その子からは離れていきます。
 
こうしたやりとりを、3時間ひたすらに続けていらっしゃいました。
 
また良いのが、それに対するこどもたちの反応です。
 
桐山さんのストレートな投げかけに一瞬は戸惑いながらも、
その次の瞬間には、考え、作っていきます。
 
さらに作ることと投げかけは続きます。
 
「失敗したっていいんだよ。作ってみないとわからないことがあるから。」
 
「建築を実現するには、周りの人にもわかってもらはないと建てられないんだ。だから言葉も大切だよ。」
 
桐山さんはこういう話を、こどもたちが作っている様子に合わせてその都度、みんなに伝えていきました。

こうしたやりとりの清々しさは、おそらく、
桐山さんの言葉が
「子どものため」
とか
「君のため」
とかじゃなくて、
「家をつくる」
ために発せられる言葉だから。
そして、その言葉は決して答えではないことがわかるから。
 
だから、皆、もう一度自分のなかで考え直していくのでしょう。
 
刺激的で面白いワークショップでした。
 
今回の出会いをきっかけに子どもたちの中で、ほんの少し、それも無意識のところで、建物についてのアンテナが高まることにつながっていたら、
それは、きっと将来そういう感度の大人が増えることにつながっていて、
やがては、この街がさらに魅力的な街になることに、つながっているのだと思っています。
 
これからも、自分たちがワークショップを行うだけでなく、こうした企画を通してこどもたちと、魅力的な大人たちが出会う機会を作っていければと思います。

講師を引き受けてくれた桐山さん、そして参加してくれた皆さん、助成してくれた子ども夢基金、ありがとうございました!

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by doughnut-official | 2017-03-13 10:05 | Comments(0)
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