こんにちは(^^)
あっという間に五月にはいりましたね!みなさんGWはおでかけされるのでしょうか。
僕の最近はというと、今月末から動き出す色々な企画の打ち合わせ&準備の日々といった感じです。ブログでも少しずつ告知していきますね♩
さて、準備しているものの一つに「小学校の倉庫にこども達と絵を描こう!」というプロジェクトがあります。
企画してくれたのは、嬉しいことに学生時代に切磋琢磨した親友です。
七年前、僕はこども達との造形遊びの専門へ、友人は小学校の先生へ、と別れた道が再び交わることになりました。感謝です。
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今日は、その打ち合わせの時に新しくできた小さな友人のことをリポートしたいと思います。彼の娘で、一歳三ヶ月のミーさんです。
前回も書きましたが、僕は初めての人・まだあまり知らない人に出会ったときは、
相手が何歳であっても、気軽に距離をつめたりはできません。
なのでミーさんとも、少し離れたところから様子を伺い、たまに目があえば、ニコリ。
というのを繰り返していました。
一方、彼女もよく見ていました。
自分には誰だかわからないけれど、何やらお父さん・お母さんとは親しげに話している人。
お父さんやお母さんはこの人(僕)に警戒することなく、笑顔をむけていること。
お父さんやお母さんと一緒に、この人も自分に微笑みかけてくれること。
そんな時間を過ごしていくうちにミーさん、
「こいつは安全だ。そしてちょっと面白そうだ。」
と判断したのでしょう。
だんだんと距離が近くなり、気づけば、僕の足をトンネルにしてくぐっていました。
1歳のコミュニケーションに対する誠実さ
学校での打ち合わせが終わったあとは、お家に訪問させてもらいました。
奥さんがおやつや飲み物をだしてくれ、友人との話がひと段落すると、ミーさんは僕のところに自分のおもちゃをもってきました。
そして、そのおもちゃでどんな風に遊ぶのか教えてくれました。
まずはこれ。穴にいれて遊びます。
それから積み木で上に三角をのせるところもみせてくれたり、お絵描きボードで彼女が描いたものを僕が食べる真似をして、彼女はそれを見て「おいしい」と、ごっこ遊びをしたりしました。
と、遊んでいるうちにふと気づきました。
彼女は、僕がどんな人かを、ものすごく真剣に知ろうとしていたということにです。
自分のお気に入りのおもちゃを紹介することで、
僕がどんな人で、どんなことに関心をもち、どんな反応をするのか、そして、その反応は自分自身の好みにあうかを知ろうとする。
僕も同じです。
みーさんがどんなことを考えて、どんなことに面白さを感じて、どんな反応をするか。
そしてそれを僕自身も楽しいと感じるかを知ろうとする。
お互いに手抜きはなし。
こういう誠実なコミュニケーションというのはとても面白いですよね。
その面白さは、小さな子どもをあやす、かわいがるという視点とは違って。
ミーティングが盛り上がっている時とか、スポーツで良い試合をしている時とか、そういう感覚に近いように思います。
一歳三か月、いいかえると15か月生きてきたみーさんは、15か月分の知識と経験と想像をフル活用して、
30歳七か月=367か月生きてきた僕は、367か月分の知識と経験と想像をフル活用して、やりとりをする。
15/15対367/367=1対1のフェアなやりとりです。
だから面白い。
年齢は関係ありません。
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年齢の先入観
しかし、子育てや保育や教育の現場で大人と子どものやりとりを見ていると、例えば1歳と30歳の場合、
1歳の子どもに対して30歳の大人は、子どもを自分の年齢30年分の1年として見る人が少なくないように思います。もちろん社会的な面(他者との関わりの中で生きるという意味で)で見ればそういう部分もありますが、それだけでは見えなくなってしまう、その子ならではの魅力や能力もあるように思います。
皆さんはどうでしょうか。
見えないだけならまだしも、先入観が子どもの成長の天井となり、可能性を阻む壁となってしまうこともありますので、丁寧に見ていきたいものですね。
(このリポートでは、なるべく年齢を紹介するようにしているのですが、それは年齢の先入観の濃さをひしひしと感じるからこそ、先入観を少しでも壊すことができればという思いから、あえて書くようにしています。)
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よく見て、考えて、自分と相手の共感、あるいは違和感を、一生懸命に捉えようとする。
ミーさんは、とても誠実なコミュニケーションをもって、世界をとらえようとしている人でした。
そして、そんなミーさんの姿をこれまた誠実に、温かく、のんびりと見守っているのが、お父さんとお母さんでした。
ゆう先生、さあママ、ミーさん、ありがとうございました(*^^*)
企画、子ども達とみんなで成功させましょうね♪