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「こどもっていろいろわかってる」と思う話

donatsu.exblog.jp

こども未来財団助成保育士講座リポート「安心づくり」

こんにちは!
久しぶりの更新となってしまいました。
クリスマスも終わり、今年もあと数日ですね。
みなさんお元気でしょうか。

僕も今年が終わってしまう前に、ここから急ぎ足で、今月の様子を報告していきたいと思います。

まずは今月初めに、宇都宮は作新大学にて行われました
「すくすく子育て 未来の子どもたち」
からのリポートです。

今回の講座は、僕以外の講師陣は保育界ではなんとも豪華なメンバー。
京都大学の田中真介先生の基調講演からはじまり、
分科会は(NPOチャレンジドコミュニティ)小林英二先生と僕、
最後はつながり遊び研究所まっちゃんとの音楽でした。
僕自身も尊敬していて、たくさんの学びをいただいている、この面々とご一緒させていただけることは、誠に感謝の機会でした。
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僕が担当させていただいたテーマは、
「表現しあえる時間、空間、仲間作り」
ということで、子ども達の表現活動を中心にして、
最近親子の風景でとくに気になっている、スマホ利用とコミュニケーションのことや
身の回りのものを使った簡単な遊びの紹介など、色々とお話をさせていただきました。

今回も、子ども達の表現そのものについてどうこうということではなく、
いかに子ども達がのびのびと自分の表現と向き合う時間が過ごせるか、
そのための環境づくり・関わりのポイントをお話ししました。

その中でも、僕が一番伝えたかったことは、「安心」を作るということです。

自分がどんな線を描いてもOKで、
どんな色を使ってもOKで、
どんなアイデアが浮かんでもOKで、
それが思うようにいかず失敗したってOK。

子ども達はそういう中でこそ、のびのびとした表現ができるように思います。

(自分の価値観に対する自覚と経験を積み重ねていけば、他人の理解や評価にとらわれず自分の表現をして、他者との違いは、あくまで好みの違いだからということもできるでしょう。しかしそれ以前に、子ども達が自分自身の土台を見つけていく時期に、親や先生から何らかの正解を求められることは、質が違うように思います。)

それは反対にいえば、
どんな線を描けばいいか気にするから、描きにくくなる。
どんな色を使えばいいか気にするから、描きにくくなる。
どんなアイデアがほめられるか、
どんなアイデアは「変。」といわれるか気にするから、表現しにくくなる。
失敗したらダメだと思うから、表現しにくくなる。
ということで。

では、こうした自身の表現に対するネガティブな視点は何から生まれるかというと、
それは子どもに答えを求める大人たちから生まれるように思います。

はじめはそんなこと(誰かの求める正解)何も考えていないから、
ただ、自分の思いと身体を、ありのままに使って表現する。
そんな姿は、1歳の子も、2歳の子も、見ていて本当に面白い。

しかし、そんな子どものありのままの姿をみて、
他の子と比べて親が微妙な顔をしたり、
先生が余計な注意やアドバイスをしたり、
そういう一つ一つが、きっと自分自身の表現に対するネガティブな視点を作っていくのでしょう。
(もちろん、大人から子どもへ、そうやって伝えていく「質」のものもあると思います。
でも、表現に関してはそうではないと、僕は思います。)

そこであらためて先生たちと確認しあいたいことが、

安心づくり

なのでした。

最後は四人そろってのフィナーレ!
それぞれに挨拶をしていきました。
お一人ずつの話を聞いていると、短い言葉の中にも思いが込められていて、なぜこの四人なのかということが少しわかったような気がします。

田中先生、小林先生、まっちゃん、
そして主催してくださったお天道様いろは組のみなさん、運営を手伝ってくださっていたサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました(*^^*)
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by doughnut-official | 2013-12-26 16:27 | 研修会・講演
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