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DONUT WORKSHOP REPORT

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「雨の日の約束」

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こんにちは!
朝夕は少しずつ秋らしくなってきましたね。

更新があいてしまいましたが、夏の仕事もやっとひと段落。また皆さんに報告していこうと思います。

今回は、毎月させていただいている、ショッピングモールでのワークショップにて。
嬉しくも、さみしく、素敵な出来事があったのでその話を紹介したいと思います。

商業施設という、普段の現場とはすこし異質な場所であっても、毎月やらせていただいていると、参加者さんの中にはこれを楽しみにきてくれるという人も少しずつ増えていき、関係が生まれていきます。
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その中でも、とくに一番付き合いが長いのが、A君でした。
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彼は二年以上前から毎回ずっと、このワークショップにきてくれていて、時にはお客さんなのに「ひでちゃん、準備手伝おうか?」と気づかってくれたり、僕が準備で忙しくお昼ご飯を食べれなかったときには差し入れをくれたりということもありました。
僕に
「ショッピングモールのイベントは、ただの工作イベントなんかじゃないぞっ。
ここはもっともっと可能性がある場所なんだよ。」
と教えてくれた人です。
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そんな彼が先月のワークショップにきてなかったので、どうしたかなぁと思っていたら、今回は来てくれました。
「ひでちゃん!」
声を聞いて、振り返ると、心なしかいつもより少し元気のなさそあな彼がいました。

でもまぁ気のせいかな、なんておもいながら、「先月はいなかったからさみしかったよ。今日もいっぱい作ろうぜ!」と言って、ワークショップをはじめました。

そうしてワークショップ終了後、
いつもなら「また来月ね!バイバーイ!」ニコニコしながら帰るAくんが、真面目な顔で僕を呼び止めました。

「ひでちゃん。」

なんだろうと思っていると、お母さんがA君の背中を優しくおしました。
「ほら、自分で伝えなきゃ。」

一呼吸あって、A君。

「僕ね、野球はじめたんだ。
だから、これからは雨の日しかこれないんだ。
でも、雨のときはくるからね。
今までありがとう。」

先月会えなかったのは、そういうことだったのかと納得しながら、彼が自分の新たな楽しみ、目標を見つけたんだなと思うとすごく嬉しくなりました。
同時に、もう会えないのかと思うと、一気にさみしさもやってきて。
まさかこの場所でこんなにさみしい気持ちを味わうなんて思ってもいませんでした。

でも彼の新たなスタートに、さみしい顔なんてしてる場合ではありません。

僕は、ちょっとお腹に力をいれて答えました。

「そっか。さみしくなるけど、おめでとう!
野球、がんばってね!これからは、雨の日が楽しみになるよ。」

そしたらA君もにっこりわらって一言。

「僕も。」

最後はお父さんとお母さんと三人ならんで丁寧に挨拶をしてくださいました。

出会いがあって、
変化があって、
別れがくる。
それは、とてもさみしいけど、とても素敵なことだと思います。

そして、それは、どこにいても、どんな形でも、生まれるし。
そんな風に人は出会える。

Aくんは、僕に教えつづけてくれました。
Aくん、本当にありがとう。
またやろうね。

野球チームのみんなには悪いけどお願いしちゃおう。
ワークショップの日は、時々でいいから雨が降ってくれますように。
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by doughnut-official | 2013-09-16 08:32 | コラム・エッセイ | Comments(0)
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