保育研修会
「バカコレクション2009」
今回は普段園にある画用紙やガラクタなどを使って先生たちには「おバカ」になってもらいました。
工作あり、動きあり、なんでもありのおバカ表現大会です。
最初はむむ~っと悩んでいた先生たちも、だんだんとノッていき、ある人は口ヒゲをつけてみたり、ある人は紙皿でビキニをつくってみたり、へんてこなダンスを踊ったり、「これは絶対ふだんの園ではやらないよね」というタブーにも挑戦して、最後は見事なおバカになっていました。
最中に、忘れ物をした親子が入ってきたときなんて傑作で、
おバカ姿の先生たちを見て「え!?」って顔を見合わせる親子に
みんな「研修なんだよ~。」って弁解してました。笑
さて研修で盛り上がったあとは、マジメにミニ講義。
「バカ」というテーマのタネあかしをさせてもらいました。
そもそも僕らが「バカだなぁ」って思うのってどんなことに対してなのか?
それは
自分の常識や一般論からはずれたこと。
僕は、この「バカ」の物差しをより多くもっているのが大人なのだと思います。
バカを多く持っている、それはつまり常識や一般論を多く持っているということです。
成長していく中で学んだ知識や経験、集団や社会の中での常識を理解するのはもちろん大切なことです。
でも逆に自分の物差しにないからといってうっかり見落としてしまうこともあるのではないでしょうか。
その点、子どもはちょっとちがう。
この世界に生まれてきたルーキーたちは、数々の初めてに出会い、その一つ一つに実感をもって自分なりの価値判断をしていきます。
知識や常識という先入観や色メガネを持ってないからこそ、子どもの感性は驚くほどに敏感なのでしょう。
そんな柔らかい子どもたちと付き合う仕事をしていくのだから、僕ら自身の頭も身体も柔らかくいたいですね☆
とそんな話。
今回のように「バカ」と思えることだって、スポットの当て方でしだいでは正解になりもするわけで、
いかにふだん僕らの考えている正解・不正解が曖昧なものかということを体験してもらったのでした。
話を終えると、ついさっきまでのおバカ姿から一変、
先生たちの真剣な眼差しは、親子の頼れるヒーローに戻っていました☆☆