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DONUT WORKSHOP REPORT

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「同じメニューでも、味次第で好きにも嫌いにもなる。」

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新年度も少しずつ動いてきましたね。

僕の方も、少しずつ色々始まってきました。

先週からは、短大の授業がスタートしました。
学生たちと関わらせてもらうと、学校における学びとは、先生の役割とは「何か?」ということを改めて考えさせてもらいます。

そのうちの一つを、いきなりですが料理の話から。

カレー
麻婆豆腐
お味噌汁

どれも僕が大好きなメニューなのですが、中には美味しくないものもあります。
それは好みに合わない味付けや、どうしたって料理を失敗したものです。
それでは美味しく食べられません。

そして、たとえば仮に、僕が生まれてからこれまで、ずーっと美味しくない「カレー」しか食べたことがなかったとしたら、僕は「カレー」という料理を「まずい」と誤解してしまうでしょう。

これに似たことが学校では、先生が気をつけていかないとおきるなぁと思っています。

国語、数学、理科、社会、、、(僕の場合は、図工)
もっと大きい枠で言えば学習。

これらをメニューと考えた時に、子どもたちは
先生が美味しそうに調理したものに出会うのか。
それとも手抜き料理をしたものに出会うのか。

それによって、子どもたちの学びに対するイメージは大きく変わると思います。

「学ぶ」って面白い。もっとやりたい。

「学ぶ」ってめんどくさい。やらなきゃいけない。

料理しだいで、どちらにもなれる可能性を持っています。

だからこそ、それぞれの好みは別としても、
僕としては、自分にできるせいいっぱいで、
美味しそうに出会いを作っていけたらと思います。

その人にとって本当は美味しい学びを、こちらの力不足で、「まずい」「つまらない」「めんどくさい」と誤解させないようにと思います。

新年度もがんばりましょう!


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# by doughnut-official | 2017-04-20 22:37 | コラム・エッセイ | Comments(0)

「子どもたちの想像力と建築家の実現力の出会い」

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今日は、僕自身のワークショップではありませんが、こども環境デザイン研究所が主催していた「建築家とつくる夢の家づくりワークショップが終了しましたので、リポートです。
 
打ち合わせの段階から、今回の講師である桐山さんとは、桐山さんの仕事をする普段のままの雰囲気や、進め方でいきましょう。と、話をしていました。 
相手が子どもだからとか、子どもの企画だからとか、そういうのはなしでいきましょうと。
もちろん。そのつもりです。と桐山さん。
 
そうして迎えた本番。
とっても面白かったです。
 
その中から一つだけ紹介すると、子どもと桐山さんのやりとり。
これが何ともいいものでした。
 
例えば、窓を一つつけるにしても、
「この窓は何でつけたの?」」
 
と、桐山さんは子どもに問います。そして、
 
「窓があるってことは、ここから明かりが入るわけでしょ。この部屋で何したいの?」
 
とさらに問います。
 
質問を受けて、
「これはね、、」とすぐに答える子もいれば、改めて考える子もいました。
 
例えば、こどもたちが作っている建物を
「ちょっといい?」
といって触り、少し揺らします。
するとガタつく家。
 
それで一言
「もっと強度がないと住めないかもね。そういうところも考えてみようか。」
子どもに投げたら、その子からは離れていきます。
 
こうしたやりとりを、3時間ひたすらに続けていらっしゃいました。
 
また良いのが、それに対するこどもたちの反応です。
 
桐山さんのストレートな投げかけに一瞬は戸惑いながらも、
その次の瞬間には、考え、作っていきます。
 
さらに作ることと投げかけは続きます。
 
「失敗したっていいんだよ。作ってみないとわからないことがあるから。」
 
「建築を実現するには、周りの人にもわかってもらはないと建てられないんだ。だから言葉も大切だよ。」
 
桐山さんはこういう話を、こどもたちが作っている様子に合わせてその都度、みんなに伝えていきました。

こうしたやりとりの清々しさは、おそらく、
桐山さんの言葉が
「子どものため」
とか
「君のため」
とかじゃなくて、
「家をつくる」
ために発せられる言葉だから。
そして、その言葉は決して答えではないことがわかるから。
 
だから、皆、もう一度自分のなかで考え直していくのでしょう。
 
刺激的で面白いワークショップでした。
 
今回の出会いをきっかけに子どもたちの中で、ほんの少し、それも無意識のところで、建物についてのアンテナが高まることにつながっていたら、
それは、きっと将来そういう感度の大人が増えることにつながっていて、
やがては、この街がさらに魅力的な街になることに、つながっているのだと思っています。
 
これからも、自分たちがワークショップを行うだけでなく、こうした企画を通してこどもたちと、魅力的な大人たちが出会う機会を作っていければと思います。

講師を引き受けてくれた桐山さん、そして参加してくれた皆さん、助成してくれた子ども夢基金、ありがとうございました!

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# by doughnut-official | 2017-03-13 10:05 | Comments(0)

「6歳との企画会議」

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コトリエ幼児クラスからのリポートです。

みなコトリエに着くなり、それぞれの工作を始めたので、
それならばと、僕も先日報告した雑誌の造形ページのアイデアを、子どもたちの中に混ざって、ノートを広げて考えていました。

すると、自分の工作にひと段落したりーちゃんが興味をもって聞いてきました。

「なにしてるの?」

「いま、水を使った工作のアイデアを考えててさ。どんなの作ったら楽しいか考えてたんだよ。」

「どれどれ?」

えんぴつをとり、僕のノートに向かうりーちゃん。

アイデアを考え、ノートに書き、そのアイデアをやったらどうなるかを二人で話してイメージを膨らまセル。さらに考え、また書き、話して、考える。それだけで気づけば30分。
もはや、ただの企画会議です。

そこから、残りのわずかな時間で、りーちゃんは一気に会議の内容をふまえた試作を完成させました。
そんなりーちゃんの反応も後押しをして、検討中だった実際の内容も確定したのでした。

コトリエに、先生はいません。
集まっているのはみんな、「作ることが好きな人」です。
だからこそ、ここに生まれる、正解や優劣のない空気、
一人一人が対等なムードを、これからも大切にしていければと思います。

りーちゃんとの会議、そして試作品が最終的にどんな形になったかは誌面をお楽しみに。





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# by doughnut-official | 2017-03-08 07:45 | コラム・エッセイ | Comments(0)

「場所や形にはこだわらず、大切なことの芯は変えず。」

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東京は品川で行なわれました三井不動産レジデンシャルLOOPフェスタにて、こどもワークショップブースを担当させていただきしました。
 
今回は親子100名と一緒に、未来の車を作って遊びました。
一年ぶり、2回目の企画だったのですが、前回も参加された親子さんから、「前回の作品もまだ玄関に飾っていますよ♪」
と嬉しい感想をいただいたり、他にも覚えてくださっている参加者さんが多くいらっしゃって、嬉しい再会の場となりました。
また、参加者の中には工作だけでなく、お母さんからの子育ての相談もあり、色々お話させていただきました。
 
こんな風にほんのすこしのきっかけですが、子どもたちに遊びのタネを、お母さん・お父さんには、学びのタネを、色々な形でお届けできたら嬉しい限りです。
 
参加された皆さん、三井不動産レジデンシャルの皆さん、フロンティアの皆さん、ありがとうございました。

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# by doughnut-official | 2017-03-03 17:47 | イベントなどのWS | Comments(0)

「わかりやすい結果やゴールに慣れない」保育園ワークショップリポート

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時間は前後しますが、通年で造形を担当させてもらっている、つるた保育園さんでのワークショップが、今年度最後でした。
 
最後のテーマは、夢の世界づくり。
といっても、みんなで協力して世界を作ろうというのではなく、それぞれが自由に好きなものを描き、作り、集まれば、それは夢の世界っていえるかもね。という展開です。
 
子どもたちはみんな好きなように絵を描き、物を作り、それで遊び、また描いて、大盛り上がりでした♩
この様子、簡単そうで、実はものすごいことをやっているのだと思います。
 
なぜなら、共通のゴール、着地点がないからです。
大人の研修会では、こういう展開のワークショップは、まず盛り上がりません。
戸惑ってしまうからです。
何をしたらいいのかわからなくて。
最近は、子どもの中にも戸惑う子は増えてきているように思います。
 
でも、今回のワークショップで、子どもたちは戸惑いません。
自分の好きなことをわかっているから。
自分で自分の着地点を見つけられるから。
悩む時間や失敗も当たり前のことだと思っているから。
 
みんなそれぞれに夢中で、
時々友達とつながって、離れて、
その姿がたくましく、魅力的です。
そのまま、まとめのないまとめで、それぞれに着地して、おしまい。
最後にぴったりのワークショップとなりました。
 
*******
 
こうしたまとめのない活動の価値というのは、一見わかりにくいものです。
しかし、わかりにくいことは、価値がないことではありません。

また、わかりやすいことに慣れすぎ、わかりやすいことだけが一つの正解のように思ってしまうと、わかりにくいことの価値を自分で咀嚼したり、着地したりできなくなったりもします。
 
そこを、どう踏ん張れるか。
 
子どもの育つ時間において、
わかりやすい結果を出すことばかりにとらわれず、体験そのものを、プロセスを、大切に実践していくには、それらに対する保育士の見方と咀嚼力が欠かせないのだと思います。
 
さらには、その見方を保護者に伝えることが欠かせないのだと思います。

*******
 
年少から三年間、楽しく過ごさせてもらったさくら組のみなさん、ありがとうございました。
そして、こうした考え方に共感し、保護者のみなさんに毎回お便りで伝えてくれた先生たち、ありがとうございました。

新年度もよろしくお願いします。
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# by doughnut-official | 2017-02-21 11:23 | Comments(0)